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カレン カレン Cullen

産地
マーガレットリヴァー
オーナー
ヴァーニャ・カレン
設立
1971年設立
醸造責任者
ヴァーニャ・カレン
年間生産量(C/S)
20,000
Homepage
http://www.cullenwines.com.au/
カレン

歴史

1960年代にオーストラリア政府の研究、調査によりマーガレットリヴァー地区は気候がボルドーのポムロールと酷似しておりワイン用ブドウの産地として将来非常に有望であるとの結果を得ました。1966年精神科医だったケヴィン・カレンと妻のダイアナ・カレンはマーガレットリヴァーに土地を購入し、ブドウの栽培を始め、1971年にワイナリーを創設しました。

その後、80年代に入りワイン造りを任されたダイアナは専門学校のセミナーを受け独学で醸造のノウハウを身に付けました。ワインの出来に順位をつけられることを嫌ったダイアナはコンテストには積極的に出展しませんでしたが、そのワインの評判は瞬く間に広がり世界有数のブティックワイナリーの一つとなりました。

ワイン造りの哲学

カレンの哲学として最も基本的なのは、ブドウとワインへ極力手を掛けず、自然のまま、すなわち、テロワールそのものを最大限表現するということにあります。

また、ワインは微生物相も含めてテロワールと考えているので、全て土着の天然酵母で醸し、MLFに使用する乳酸菌もワイナリー固有です。もちろん添加物の使用は避け、SO2もごく少量添加となっており、瓶内での長期熟成を可能としています。

サステイナブル及び環境保全への取組み

サステイナブルへの取組み結果はカレンの自社ブドウ園の検査数値にあらわれています。ブドウ園の土壌中の炭素レベルは、過去5年間で上昇傾向にあります。そして、カーボンフットプリントの相殺と、バイオダイナミック農法(ビオディナミ)および有機的管理の両方の組み合わせにより、カレンは事実上、カーボンニュートラル(ゼロ)を達成しカーボンネガティブとなりました。本質的に、カレンによって実施されているバイオダイナミック農法の土壌と植物の健康プログラムは、土壌の炭素含有量を増加させ、環境保全へ大きく貢献しています。

西オーストラリア マーガレットリヴァーの特徴

西オーストラリアの主要産地は海岸沿いに畑が広がり、概して海洋性気候で、穏やかです。平均年間降水量は1126.5mmで、他の主要産地と比べると多雨(バロッサの西端388.0mm、イーデンヴァレー677.5mm、ボルドー931mm)。晴天日はアルバニーで年間45 日(ベンディゴで110 日、アデレードで88 日)。積算温度はマーガレットリヴァーで1690(バロッサ1710、ハンター2170、ヤラ1471、タスマニア1013)で、晩熟品種には冷涼味、早熟品種は温暖味が付与される傾向にあります。ブドウはフィロキセラを逃れており、基本的に自根、樹齢の長いものが多く成育されています。また、一部の酷暑地域を除いて無灌漑でブドウが成育され、土壌の特性が反映されやすい傾向にあります。また、地質は片麻岩質で地質年代は37 億〜33 億年前からのものという非常に古くからの地質で、ミネラル感の豊かなワインに仕上がります。

オーナー&ワインメーカー ヴァーニャ・カレン女史

母親であり先代のダイアナ女史より引継ぎ1981年よりカレンのチーフワインメーカー。

ローズワーシー大学にてワイン醸造を学び、世界的ワインコンクールの審査員を勤めるなどワイン業界で多大な貢献をしながらオーガニックの自社畑におけるバイオダイナミック(ビオディナミ)による葡萄栽培を行い世界的に高い評価を博しています。

2000年にはオーストラリアでワインメーカーが獲得する最も権威ある賞として知られるグルメトラベラーワイン誌によるカンタス ワインメーカー・オフ・ザ・イヤー賞を女性として、又西オーストラリアのワインメーカーとして初めて受賞。

ハリデー・ワイン・コンパニオンにてヴィティカルチャリスト・オブ・ザ・イヤー2020 を受賞。

2019 年にはオーストラリアン・ウーマン・イン・アワードにてワインメーカー・オフ・ザ・イヤーを受賞。

2020年にはハリデー・ワインコンパニオン・アワード にてワインメーカー・オブ・ザ・イヤーを受賞。

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